止まらないデパートの閉店ラッシュ、求められる売り場改革

出典:Imgur

デパートなどの閉店ラッシュが止まりません。
最近では、セブン&アイ・ホールディングスも、
そごう柏、西武旭川、西武八尾、西武筑波の4店舗の百貨店を閉店しました。

sogokasiwa

SOGO柏店

なぜお客さんが遠のいてしまったのでしょうか

昔はインターネットがなかったので、買い物はお店に行くしかありませんでした。
子供も大人もショッピングする時間が楽しかったはずです。

しかし今は簡単にネットで購入できてしまう時代です。
お店に行ったりする事は、歩くし時間も使う、面倒臭くて苦痛なのです。
空いた時間でもっと他の好きな事をしたいのだと思います。

インターネットのメリットは?

  • ありとあらゆる物、あまり市場に出回ってない物まで簡単に検索して購入できる
  • 商品を探すのに歩き回らなくて良い、座って検索するだけ
  • 価格を比較して高くないか確認できる
  • 類似品と比較できる(レビューや評判なども調べられる)
  • 時間やガソリンを節約できる
  • 分からないことがあったらネットで調べることも

お店(直販)のメリットは?

  • 現物の色や形、触り心地や仕様などを直接確認できる
  • 店員に直接質問できる
  • 家族や恋人と楽しくショッピングできる

ショッピングモールのメリット

  • お洒落な店がある
  • 好きなブランドのお店に行けば、そのブランドの商品が多くある

現物を確認できるメリットは非常に大きいと思いますが、
それはあくまで自分が欲しい商品が置いてある場合です。
そもそも自分が欲しい商品がお店で見つかるか分からないし、
どこにあるかもよく分からないとなると、どうしてもネットに流れてしまうと思います。

日本のショッピングモールも閉店の時代到来?

デパートに比べてショッピングモールは少しお洒落な感じがするので、
家族も行きたがるかもしれません。
しかしアメリカでは既に多くのショッピングモールがネットの攻勢にさらされ閉店しているようです。<出典:businessinsider Japan

出典:Seph Lawless

私の近くのショッピングモールの場合ですが、
例えば、2013年にオープンしたイオン幕張新都心店には何度も買い物に行きました。
オープンして1〜2年ははかなり賑わっていたと思います。
それが今は閑古鳥が鳴くまではいきませんが、昔に比べかなりお客は減ってしまいました。
公式サイトの館内マップを見てみると閉店しているお店もちらほらあるようです。
よく行っていた1Fのピザレストランも閉店してしまいました。<館内マップ
蘇我のアリオも迷走気味です。以下画像のグレイの部分は閉店または移店です。

ario

1Fにあったフランフランやコムサデモードも閉店です。<出典:アリオ蘇我>

求められるお店の売り場改革

ネットでのショッピングはさらに便利になると思います。
例えばASUKULのように、ほとんどの商品が3Dで表示されるようになると思います。
回転してあらゆる角度で確認できるのです。

そして各種ボタンを押した際の動きや挙動、発生する音や音楽、
開閉や回転など動く部分は、その動きが全てが確認できるようになるはずです。

asukul

デパートやショッピングモールでは、ネットのメリットを
どうにか実現できないか試行錯誤する必要があります。

改革その1:商品の品数を極力増やす

例えば商品はサンプル用に1個だけ売り場に置きます。
在庫は全て流通倉庫。または在庫は持たずに直接注文。
空いたスペースには他の商品を陳列します
注文はスマホでバーコードスキャンでどうでしょうか。
商品は後日指定のセブンイレブンへ配送。
自宅への配達は別料金。ただし1万円以上購入された場合は無料。

改革その2:価格の比較、類似品の案内

専用アプリを開発します。
端末はお客のスマホでもOK。または店舗でもタブレットを無料貸し出し。
その専用アプリによって、商品の検索やスキャンした商品の相場表示(価格コムやAmazon?)、
類似品の案内、類似品の売り場などを案内します。
また館内にいる場合、オペレーターとはオンライン状態で、
メールまたは音声で会話可能なアプリです。

改革その3:コンシェルジュサービス

例えば、エントランスやその近くに広めのサービスルームを用意します。
1:テーブルでコンシェルジュが御用聞きします。
2:タブレットと専用アプリを使って、コンシェルジュが候補を提案します。
3:候補の商品を他の係の者が持ってきます。
要はネットショッピングをお店でも実現しつつ、
専門的な助言や現物確認ができるサービスです。
(売り場用と現物確認用に在庫を数点確保する必要があります)
改革1〜3が実現できれば、お客さんも時間やガソリンを使ってでも
来る価値があるのではないでしょうか。

改革その4:テナント料金

テナント料の相場がいくらか分かりませんが、多分が高すぎるのだと思います。
一般的にはテナントの料金は、「最低保証金」+「売り上げに歩合率を掛けた金額」になるかと思います。
「最低保障金」というのは、売り上げがなくても支払う金額です。
「売り上げに歩合率を掛けた金額」は売上に対して一定の歩合率を掛けて算出される金額です。
例えば、売り上げ500万以上になった場合、超えた金額の10%を追加で払うといった感じのものです。
550万だったら追加で5万払う感じです。

もう歩合は3〜5%程度。最低保証金も今の50~70%くらいに下げた方が良さげです。

出店希望者が多いからといってテナント料が高いままでは、
優良なテナントを閉店させてしまうだけです。共倒れの始まりです。

安易な出店も禁物

売り場側の改革が見込めない場合は、安易な出店は禁物です。
お店を出せば利益を出せるという時代は過去のことです。
今では利益どころか、続けることすら難しい時代です。
しかも目先の利益しか考えず、小売店との関係を長期的に考えている
テナント管理会社など希ではないでしょうか。

テナント管理会社の情報を鵜呑みにせず、独自に候補地へ何度も
足を運んで調査してみましょう。
販促的なサポートや情報提供渋るテナントは早々にお断りしましょう。

実店舗を構えることを目標やステイタスとしないでください。
時代はネットです。商品を3D表示にしたりして
ショッピングサイトに力を入れた方がリスクも少ないと思います。

アリオ蘇我の様子

アリオ蘇我店内に貼り出されたポスター。

アリオ蘇我1F。右は閉店テナント。週末の土曜日6時頃にも関わらず、お客はまばら。カートの多くが利用されずに整然と並んでいました。