保育園不足問題「ブログ本人出てこいよ」ヤジからデモに発展。国は真摯な対応を

ikuji0305

保育園不足を解消するカンフル剤がない現実

子供が保育園に入園する事ができず、「保育園落ちた日本死ね!!!」とあるブロガーが怒りの発信をしたところ話題をよびました。
2月29日の衆議院予算委員会で山尾志桜里議員(民主党)がブログの内容を読み上げたところ、安倍首相は次のように返答しました。

「実際どうなのかというのは、(書き込みが)匿名である以上、実際にそれが本当かどうかということも含めて、私は確かめようがないのでございます」

この発言に対しては、冷たい、論点がずれているという批判も多かったようです。私は匿名ブログの内容が話題になっているからといって、国の首相が必ずしも対処する必要はないと思いますが、普通に考えれば保育園・保育士不足が深刻な問題なのは明らかですので、それに対する返答が聞きたかったです。

安倍首相だったらまともに返答してくれると山尾議員が考えていたかは分かりませんが、『冷たい』と世間に言われるような回答をして、その場を濁さざるをえなかったのは、今の保育園・保育士不足の問題を早急に改善する手立てがないという無策の表れだと感じています。
その後、与党席からも匿名を指摘するヤジが出ました。これが今回の騒動の一番の原因かと思われます。

デモに発展した原因は与党からの心無いヤジ

「出典はないんだろ出典は」
「誰が言ったの」
本人出てこいよ

黙っていれば良かったものの、「日本死ね」と言われ与党としては腹が立っていたのでしょうか。ヤジも山尾議員に対するものなのか、ブログ主に対するものなのか分かりません。この与党の態度に対して、ブログ主と賛同する人たちは3日国会前でデモを実施しました。


日時 2016年3月4日(金)18:30〜
場所 国会議事堂正門前北庭側(東京都千代田区)

流れを簡単にまとめますと

  1. 山尾議員が質問
  2. 安倍首相が返答するも、具体策がないため、匿名を口実に質問を回避
  3. 与党席から山尾議員にヤジ
  4. ヤジに世間が激怒
  5. ブログ主と賛同する人たちが国会前でデモ

といった流れです。普通だったらデモまで発展しなかった問題だと思いますが、ヤジで状況が変わったように感じます。

2015年の待機児童数は2万3167人で、その内73.7%が都市部に集中しているようです。原因は、両親と同居しない核家族化や共働きせざるをえない社会環境。さらに保育園や保育士不足も深刻です。保育士は約6万2000人足りないようですが、130万人の資格をもった保育士がいるにもかかわらず、給与の低さに保育士の仕事をしたがらないそうです。

ママがデモに参加しているのは覚悟の表れ。国も真摯に受け止めて

もうすぐ衆参の選挙です。このタイミングで今回の問題は与党にとっては非常に頭がいたいはずです。行動を起こすなら今はベストなタイミングかもしれません。
しかしデモといっても、子どもを保育園に預けられないママが参加するのは普通だったら考えられないくらい大変なことです。たとえばまだ小さな赤ちゃんの場合、ママは毎晩子どもに2時間、3時間おきにミルクをあげなければなりません。多くのママがまともに寝られず、心身ともに疲れ果てています。国会までの交通費も家計を圧迫します。デモに参加したくても多くのママは、様々な事情で参加できないはずです。

デモは抗議行動ですが、多くのママは国に『期待』もしていると思います。国はもっと真摯に受け止めて、『優しさ』のある施策で期待を裏切らないでほしいです。