読経や戒名は商品じゃない!全日本仏教会がamazonへ異例の要請

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全日本仏教会「Amazonのお坊さん便 僧侶手配サービス」販売中止を要請

全日本仏教会は3月4日、「Amazonのお坊さん便 僧侶手配サービス」についての販売中止のお願いの文書をアマゾン本社ならびにアマゾン日本法人に提出したと発表しました。

私どもは、先ずもって、このように僧侶の宗教行為を定額の商品として販売することに大いなる疑問を感じるものであります。およそ世界の宗教事情に鑑みても、宗教行為を商品として販売することを許している国はないのではないでしょうか。
そもそも、私どもは「お布施」を定額表示することに一貫して反対してきました。それは、「お布施」は僧侶の宗教行為に対する対価ではないからであり、定額にすることによって「お布施」本来の宗教性を損なうからであります。同じように「戒名」「法名」も商品ではないのです。

<全文はこちら>「Amazonのお坊さん便 僧侶手配サービス」についての販売中止のお願い

3万5000円でお坊さんがきてくれる画期的サービス

同サービスはみんれびが2年前ほどから始めたサービスで、定額・追加料金なしで僧侶に法事や法要での読経を依頼することができるというもの。
みんれびはサービスを広げようと昨年12月にアマゾンに「出品」したかたちです。

全日本仏教会からすれば、宗教とはなんぞや、というところに始まり、これまでの慣例を覆す「お布施」=「商品の対価」とする同サービスを認めるわけにはいかない、ということでしょう。

一方で同サービスは
『法事・法要などで読経をしてもらいたいものの、お寺とのお付き合いがない
『お布施は何代をいくら包めば良いのか相場がわからず不安
という人を対象に、明確な料金設定で受注を増やしているといいます。

たった2日で○十万!?お布施の「お気持ちで」に悩む人多数

確かに、お布施は曖昧な部分が多いのも事実です。
葬儀や法要などの場面でも「お気持ちで」と言われることが多く、かといってお寺から「30万円で」と言われても「なぜ!?」と腑に落ちない経験をされた人もいるのではないでしょうか。
実際に、筆者の実家はあるお寺の檀家ですが、お布施の金額については親戚間でも曖昧な部分が多く、近所でも差異があるようで気を揉む部分も多くありました。
檀家でなく、普段お寺との付き合いもないのであればなおさら、「たった1日、2日でなんのお金!?」と思うのも正直無理はないなと思います。

お寺からの情報発信が求められる時代に

本来、お布施はその地域のお寺を保っていくための運営費修繕費などに充てられるものです。
ただ、葬儀の過度な華美化が問題視されていた時代の影響もあってか、お布施の額も高騰し、お布施=お坊さんのポケットマネーのような負の印象を与えてしまった経緯があるのも否めません。

昔はお寺は地域に欠かせないもので、その住職も「困ったことがあれば頼れる」なくてはならない存在であったといいます。
もちろん現代でもそのようなお寺や住職はいるかと思いますが、一方で葬儀のときだけぱっと読経して帰っていくような、普段何をしているのかわからない僧侶もいるとか。

日本人はキリスト教でもないのにチャペルで神父さんや牧師さんのもと結婚式を挙げる独特の宗教観を持っています。
そんな日本人だからこそ、お葬式でも様々なスタイルが求められて不思議ではありません。

教会としても「宗教をサービスとするな」と声高に叫ぶのであれば、その必要性を現代人にみあったかたちで積極的に分かりやすくアプローチする必要があるのではないかなと思います。