遺影写真準備のすすめ
私の父は64歳という若さでなくなりましたが、
実は亡くなる前にある程度の余命を告げられていたこともあって
自分の遺影写真候補までしっかり撮影&準備していました。
なので、遺影写真選びに困ることはなかったのですが、
母にはある不満があるようなのです。
それは「遺影の写真の父が若々しいこと」。
母は仏壇にある父の遺影写真を見るたびに「いいなあ、お父さんは歳をとらなくて」とつぶやきます。
母曰く、もし自分が亡くなった後に二人の写真が並べられた時、
一人(自分)はしわくちゃなおばあちゃんで、一人(父)は若々しい60代。
これって・・・とちょっと複雑な心境になるそう。
かといって、亡くなった時点で80歳なのに、
さすがに60歳のときの写真は使いませんよね。違和感ありまくりです。
ただ、死後もなお綺麗に見られたいという気持ち、女性なら分かりますよね。
そんな女心を満たすサービスが、
葬儀会社をはじめとしたエンディングに関わる企業で行われています。
葬儀会社で遺影撮影会
ちょっとシュールな感じもしますが、
葬儀会社のなかには自社を紹介するイベントの1つとして
「遺影撮影会」を開催しているところもあります。
きちんとプロのカメラマンを手配して、
なかにはヘアメイクをしてくれたり、
衣装を選べたりするところもあるそう。
遺影とはいえ、現場は楽しくワイワイとした
撮影会になっているようです。
フォトスタジオで遺影撮影プランも
もちろん、フォトスタジオで撮影するのもあり。
「遺影写真」としてメニューにあるスタジオもありますし、
なくても撮影してくれます。
七五三撮影などのついでに、自分の両親にプレゼントするのも良いかもしれません。
クラウドを利用した「遺影バンク」サービス
撮った写真をクラウド上で残しておくという
サービスを展開している会社もあります。
<アスカネット「遺影バンク」>
ただ単に写真データを預かってもらうだけでなく、
全国の葬儀会社と連携していて、
万が一の際には預けた写真をそのまま葬儀会社に
遺影写真として渡してくれるというスムーズさ(笑)。
会員登録(無料)すれば誰でも無料で利用でき、
画像の差替えも自由にできるので、
例えば誕生日などの記念日に
年に1回は更新すると決めておくといいですね。
同社ではその他にも「家族へのメッセージ」や
「万一の時に呼びたい人リスト」などを
ストックしてくれるサービスも展開しています。
自分亡き後の家族のためにできること。
元気な今だからこそ、できることってたくさんあります。
(当たり前ですが、死んでからでは後悔すらできないのです!)
「死」に対してもっとオープンになって、
様々なサービスをどんどん利用していけるような
風潮になったらいいのになと思うのでした。