SHARPの蚊取り空気清浄機は本当に蚊を退治できるか?

当ページのリンクには広告が含まれています。
katori

シャープがプラズマクラスター空気清浄機に蚊取り機能を追加した、「蚊取空清」を発表しました。
公式サイト

目次

薬剤を使わない蚊取り機能

蚊取り線香などが人体にあまり良くないという噂は聞いたことがあります。
これらの蚊取り商品には『ピレスロイド』という成分が含まれいて、人体に全く影響が無いわけではないようです。
他にもアレルギー症状を引き起こすこともあるとか、、、

なので薬剤を使わないに越したことはありませんし、
日本でもジカ熱テング熱など、蚊で感染する怖い病気もあります。
これで家の中の蚊が本当にいなくなるのであればと思いました。

取って付けたような機能

kinou

構造

まず構造ですが、シャープの空気清浄機は背面から空気を吸引します。
最初の画像を見ていただくと分かりますが、吸引する小窓も背面側になります。
空気清浄機が壁際に置かれてしまうと、蚊としては入りにくい構造です。

SHARPの蚊取り空気清浄機は本当に蚊と退治できるか? - みんなで意見をシェア『オモロン』 https://omoron.net/sharp-3/

一番予想外だったのが、
蚊をキャッチする粘着シートが、以下画像のように空気清浄フィルター上にセットするのではなく、背面カバーの裏側にセットする事でした。

ですので、ある程度強い気流で蚊を小窓から吸い込んでおきながら、そこからは蚊が自力で気流に逆らうようにして、粘着シートに着地することを期待した構造ということになります。

強力吸引でそのままキャッチできればスッキリなんですが、なんかしっくりきませんね。
しかし既存の空気清浄フィルターの上に粘着シートを設定してしまったら、本来の空気清浄機能が低下してしまう可能性があります。

UVは何のため??

蚊などの虫は、電球などの光に吸い寄せられてしまいます。
UVライトは360nm(ナノメートル)という波長なので、簡単に言ってしまえば太陽光を想定したものだと思います。

しかし小窓の特徴説明には、
「暗がりや物陰に隠れたがる」小窓で誘惑
とあります。暗がりのはずの小窓の中が、UVで明るかったらおかしくないでしょうか、、、
少し気になったので、、、

近づいた蚊を吸い込む

吸い込むには強い気流を作らないといけません。
となると、空気自体は綺麗でも、蚊を吸引するために吸引力を強くする必要があります。
当然、強モードを多用すれば、電気代が通常よりは高くなりそうです。

しかし暗い部屋だったら、弱気流の「おやすみモード」で十分だと思います。
気流が弱くても『青い光』で吸い寄せられると思います。

音も少し心配です

普通の環境であれば、吸引力が強いモードで何時間も続くことは殆どないと思います。
ですので、気になるような吸引音でも少し我慢すれば終わりますが、
それが何時間も続くとどうでしょうか、、、
強モードは51dbです。

消耗品

蚊をキャッチする粘着シートは1枚1400円(税別)で、交換の目安は2ヶ月おきです。
UVライトは特殊なライトなので、使う時間にもよりますが数年おきには交換が必要そうです。

おすすめなケース

暗い部屋(寝室)
明るい部屋では、照明や外の方が明るいので、UVの光では目立ちそうにありません。
蚊が近づいてくれないことには、吸引力を強くしたところであまり意味はなさそうです。
何時間も51dbの音で運転して、どれだけ効果があるのか疑問です。

それよりは、確実に効果を期待できるのが暗い部屋です。
UVの光も目立ちますし、ほぼ確実に吸い寄せることができると思います。

背面の明かりが眩しくないような場所へ配置
就寝時は、UVの明かりが眩しくないような位置に配置すれば解決できそうです。

暗い部屋であれば、「おやすみモード」で十分
吸引力はほとんどなくても、UVの明るさだけで蚊を誘えそうです。

電気代も「おやすみモード」であれば約0.05~0.09円(強モードだと最大で約1.35円で約27倍高く)。
運転音は「おやすみモード」の場合、18~24dB(強モードの51dbより半減)。

自分が起きていれば、蚊に気づくことも可能ですが、寝ているときはそうもいきません。
明るい環境でも蚊をバンバンキャッチするのは難しそうですが、
一番隙を与えてしまう時間帯をカバーできるのであれば、十分商品として成立しそうです。

おまけ

粘着シート(1400円)を2ヶ月おきに交換するのはコスト的に高い気がします。
これはただの粘着質なシートだと思いますので、ガムテームなどを並べるようにして、折り返して貼ればいける気がします。

UVライトは360nm(ナノメートル)は長波長の紫外線(UVA)に区別することができます。
短波長の方が殺傷力は高いのですが、UVAでも虫などは十分に殺傷することが可能なようです。
<青色光を当てると昆虫が死ぬことを発見>
ですので、ガムテープで1日も足止めできれば、UVの光で殺傷することも可能だと思いますし、
そもそもこのUVには虫を殺傷する目的もあるように思います。

余談ですが、
明るいのが苦手なはずなのに、吸い寄せられるのは矛盾を感じてしまうかと思います。
カブトムシなどの夜行性の虫も太陽が苦手なので、日中は日陰に隠れています。
しかし夜に街灯などが明るく光っていると、苦手でも本能的?に吸い寄せられてしまうようです。
そのため、何度も街灯にアタックを繰り返すとか、、、
これは夜行性の虫の宿命だそうです。<夜行性の虫の特徴>

よかったらシェアしてね!
目次