週刊少年ジャンプの売り上げ、急速に落ち込む原因考察

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漫画誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)の売り上げ部数が急速に落ち込んでいるようです。
<出典:Yahoo!ニュース>
ピークの1994年には公称で653万部でした。
この数字は売れすぎです。文字通り黄金時代だったと思います。
購入層を13歳〜60歳とした場合、
94年のの人口は8400万人くらいでした。
なので約7.7%もの人が毎週購入したいたことになります。

黄金時代には「ドラゴンボール」「スラムダンク」といった大黒柱がありました。
しかしこの大作2つの連載を終了すると一気に売り上げが減少します。
97年には405万、翌98年には360万と
実にわずか3年の間に300万も減少(半減)しているのです。
まさにブラックマンデーのような感じです。
それからというもの僅かながら回復する年もありましたが、下降に一途をたどりました。

それが昨年2016年の10~12月は平均200万部。
さらに今年に入って1~3月が平均191万5000部となり、
昨年末からさらに9万部も減ってしまったのです。

私も90年代は学生時代だったこともあり、
毎週月曜日の朝、わざわざ早く起きてコンビニで買ったものです。
さらに早く買いたいときは、日曜日の深夜、配達のトラックを待って買ったものです。
そして学校に持っていくと、ジャンプを友達と回し読み。
自分が読んだ後は、友達に半額くらいで売ったりもしました。
それが毎週繰り返されるわけです。
もう生活の一行程な感じだった気がします。

目次

週刊少年ジャンプ離れの原因

・購入しなくなる大きな要因は、以下の通りになると思います。

  • 読んでいた漫画の連載が終了した
  • 読みたい漫画がなくなった
  • 会社に就職したなどの生活環境の変化:これはいわゆる世代交代でしょうか。毎年のように繰り返されてきました。

・購入をはじめる大きな要因は、以下の通りになると思います。

  • 好きな漫画の連載をしている:単行本から流れるケースです
  • 面白そうな漫画があったから:友達などに読ませてもらって発見するケースです
  • 中学生などに進学するなど生活環境の変化:ほとんど人はこのころデビューするのではないでしょうか。

単純に上の「購入しなくなる要因」に該当する人が
下の「購入をはじめる要因」を上回ると、部数が減少すると思います。

その1「少子高齢化」

週刊少年ジャンプのメインターゲットを13歳〜30歳と仮定します。
94年には男女で3230万人だったのが2016年には2223万人に減っています。
三分の一減ったことになります。<政府統計より

その2「世の中の漫画離れ?」

少子高齢化の影響が大きいとは思いますが、当然市場規模も縮小してしまいます。
下のデータの場合は、94年比で2013年の市場規模は75%ですが、
ターゲットとする世代の人口減少を考慮すれば、一人当たりが漫画へかけるお金は、
それほど減少してないのではないでしょうか。
市場が縮小した原因は、漫画離れと言うよりは漫画を読む世代の人口減少だと思います。

出典:日本のマーケター

日本のマーケター

その3「電子版の影響」

電子書籍などの普及にともない、週刊少年ジャンプの様な紙媒体離れもあるかもしれません。
昔はあのサイズであのボリューム感が良かった気がしますが、
今はもっと薄くても良い気がします。

週刊少年ジャンプの電子版は2014年の9月から自社サイトで発売されているようですが、
価格はなんと紙と同じ価格です!
今のところAmazonやKoboなどでは販売されていません。

その4「価格」

今の価格は250円とかですが、昔は100円とかでも買えました。
中学生でも気軽に買える値段でした。それが今は250円です。
世間一般の平均年収はむしろ下がっています。
1冊250円だと月に1000円以上は飛んでしまいます。

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出典:年収ラボ

迫るXデイ

今の「週刊少年ジャンプ」はワンピースの存在がとてつもなく大きいと思います。
このワンピースもいつかは終了してしまいまうのです。

それまでにワンピースに代わるタイトルが現われなければ、
当然、大きく部数を落としてしまうと思います。

出典:Factboxより

とはいえ、まだまだ当分は大丈夫だと思います。
サンデー(小学館)だって30万部でも健在です。
モーニング(講談社)も頑張ってます!

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