脱ゆとりは良いとして、体の小さい小学生には深刻な問題だと思います。
小学一年生の年齢は6歳と7歳です。
6歳の子の平均身長は112〜113cmくらいで、低い子は100cmくらいしかありません。
平均体重は20kgくらいのようで、その半分の総重量約10kgのランドセルを持つのは筋肉もまだ発達していない子どもにはかなりキツそうです。
わが子も入学時の身長は前から2〜3番目だったので、多くの荷物をかかえてヨタヨタしている姿はいつも心配でした。
しかし当時は「頑張れ!」といった勢いのようなもので送り出していました。
ランドセルだけじゃない荷物
・水筒
だいたい皆さん1リットルくらいのステンレスタイプの水筒を使っているようで、重さは満水で1.5kgくらいです。
・鍵盤ハーモニカ→1〜1.5kg
これは毎日持って帰るものではありませんが、年に数回持ち帰りがあります。
・絵の具セット→800g〜1kg
これも1年生で買うものです。
ハーモニカと同じく学校に置いておけるものですが、先生によっては使った後に家で洗うように教えている場合も。
・うわばき→200〜300g
上履きは上履き用の手さげで持ち帰りします。
うちの小学校では毎週末洗うように持って帰らされます。
*習字道具:習字は3年生からなので1年生では使いません
*裁縫セット:うちの小学校は小学5年生からでした
これ以外の荷物もあります。
例えば笛もそうですし、自由研究なんかもあります。
これらの荷物を同じ日に持って行くとなったら本当に大変です。
学校から前もって説明があれば日にちを分けることもできますが、うちの小学校でも突然持ってくるように言われることもあります。
また、学校から距離が近い子はまだましだと思いますが、片道30分以上かかるような子にとっては本当に大変だと思います。坂道が多い子も大変です。
両手がふさがる危険性
荷物がランドセル以外にもあると両手がふさがってしまいます。
両手がふさがってしまうと、転んだときに手をつけないので顔面を打ってしまうかもしれません。
階段なんかで転んだら怪我じゃすみません。
最悪な雨の日
さらに追い討ちをかけるのが雨の日です。
そのうえ風が強いと、小さい子は片手で傘を持つことができません。
玄関では傘をさしませんし風もふいていないので大丈夫そうでも、いざ外で歩き出してみたら、どうやっても前に進むことができなくて泣いて帰ってくるなんてことも、、、
まだ素直な小学一年生が一番苦労する
なんだかたくさん荷物を持たされいつも通りに家を出たけれど、途中で疲れて足が止まってしまっても不思議じゃありません。
頑張って学校になんとか着いても遅刻してしまい、先生からは注意され、
「何でこんなに毎日重いの?」
「何で頑張っているのに怒られるの?」
と些細なことで楽しいはずの学校が嫌いになってしまうかもしれません。
特に1〜3月生まれのお子さんは、体力がなくて当然です。
そもそも毎日、全教科を勉強するわけではないのに、なぜ全部持ち帰らないといけないのでしょうか?
宿題以外でどれを持ち帰ろうが、子どもの自由じゃないのでしょうか。
言われたことは素直に受け止めてしまい、文句も言わずに実行しようとする小さい子どもが一番の被害者です。
これから学校もケアに乗り出すのかもしれませんが、まだまだ遅れています。
学校や先生との話し合いの場で積極的に意見することも大事だと思いますが、改善されるまでは自分たちでなんとか対処するしかありません。
親が子どもにしてあげられること
1:体力的にきつくないかチェックする
同じくらいの重さの荷物を持たせて無理がないか、休みの日などに付き添って登校してみてください。
2:体力をつける
本来だったら多少成長が遅れていようが、成長すれば自然と体力がつきますが、体力がないせいで登下校がキツイとなると、そうも言っていられません。
体力をつける方法は色々あると思いますが、てっとり早いのは外で遊ぶ機会を多くすることだと思います。
それ以外にも、水泳・サッカー・ダンス・野球といったスポーツ系の習い事も良いと思います。
半年も続ければかなり体力もつくのではないでしょうか。
3:親のフォロー
毎朝、荷物が重すぎないか見てあげてください。
一人じゃ大変そうだったら付き添って登校してください。
時間があまりなければ途中まででも良いと思います。
ただし、荷物はなるべく子どもに持たせてください。
全部親が持ってしまうと子どもの体力もつきません。
雨の日なんかは車で学校近くまで送るのも良いと思います。
過保護と思われるかもしれませんが、安全第一です。
うちの小学校でも車で送る家庭が少なくありません。
4:その他の工夫とか
例えば、水筒を500mlのものにすれば当然重さも軽くなりますし、ランドセルの中にも収納しやすくなります。
また、先生と相談して、宿題のあるもの以外は持ち帰らせないように指導をお願いしたり。
集団登校をしている学校だったら、上の学年で気のあいそうな子供の家庭と仲良くして、自分の子どもの登校中の面倒見をお願いしたり。
1年生にはまだ判断が難しいかもしれませんが、宿題がないものは持ち帰らなくて良いと教えたり。
ちょうど今は4月なので、特に小学1年生の親御さんは、登校がキツくないかお子さんに聞いてみてください。